『硫黄島からの手紙』見るといいです

昨日は用事で朝から京都に行く羽目になっていた。

用事が終わってから朝一の上映でクリント・イーストウッドの『硫黄島からの手紙』を見たんですが、これはたしかに糸井さんが言うように、多くの人に見られるといいなと思う作品だったっす。

まず思うのはこの映画はとても中立に作ってある、ということ。

安易な二者択一主義を徹底的に排除する姿勢がある。

その結果、何が起こるか。

映画の手法を使った事実のドキュメンタリーのように見えるのだ。

息を呑む箇所が何度もある。

市井のひとが駆り出されていった戦争がどれだけ出鱈目なものであったか、それをイーストウッドはスピルバーグの鮮烈な描写を通して静かに語りかける。

決して主張が控えめなわけではない。

言うべきことはきちんと言っている。

けれどその話法にはとても真摯で静謐な感覚がある。

僕には映画製作の知識はまったくないけれど、こういう映画を作ることがとても難しい仕事であることは容易に想像がつく。

特に声高な主張ばかりが市民権を得がちな今こそ、『静かに語る』ことの価値は見直されてもいいんじゃないか。

もしかするとこういう映画が出てくること自体が価値観の『揺り戻し』が起こり始めてることの兆しなのかもしれないですね。

というわけで強力にリコメンドします、はい。

『父親たちの星条旗』は見逃してしまったのでレンタルが開始され次第見ようと思う。

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