18tillIdieでタグ「社会」が付けられているもの
普段からチェックしている内田樹先生のブログの内容が、今日はすごく自分にミートしたので、取り上げてみることにした。
字が結構多いですが、大多数は引用です。
お題は「若者はなぜうまく働けないのか?」。
まず、労働とはなにかを、若者がうまくつかめていない現状について、
労働は本質的に集団の営みであり、努力の成果が正確に個人宛に報酬として戻されるということは起こらない。読んだ瞬間、結構がつんときた。
報酬はつねに集団によって共有される。
個人的努力にたいして個人的報酬は戻されないというのが労働するということである。
正直言って、僕にはこの概念が全くなかった。
努力は全て個人に回帰される物という認識のみでやってきた気がする。
だけど、労働に対する認識をこの意見を取り入れて改めると、学部時代のバイトで上司と対立したこと等も、理解できる気がする。
社会がこういう価値観で動いていると考えると、いろんなピースがすんなり収まる。
そしてモチベーションと労働から見た若者について、
うん、うん、そうですね・・・、確かに・・・、とうなずいてしまう。
若い人たちは「やりがい」ということをよく口にする。
「やりがいのある仕事」を求めて、たびたび転職したりする。
この場合の「やりがい」ということばを年長者は「使命感」とか「社会貢献」ということと誤解しがちだが、当人たちはたいていの場合「受験勉強と同じ」という意味で使っている。
つまり、自分の努力の成果が、まちがいなく自分宛に、適切な評価を受けてもどってくるような仕事のことである。
そして最後が秀逸。
少し長いけれど、読んで欲しい。
仕事のモジュール化は90年代に「アウトソーシング」と「非正規雇用への転換」としてコスト削減の秘策とされてもてはやされた。
それは「オレの仕事」と「となりの人の仕事」がきっぱりと分離され、自分の仕事については自分が100%責任を持ち、その成果も損失も自分が引き受けるというスタンドアロンな労働環境を求める求職者たちのマインドともジャストフィットした。
ご本人たちは気づいていないが、若者が「やりがい」を求めるほど、彼らを傭う賃金は安くすることができる。
このシステムを雇用者たちは最大限に活用した。
「職能給への切り換え」や「独立事業部制」を求める若い人は今も多い。
彼らはそうやって仕事を他者たちから分離し、誰からもあれこれ指図を受けない独立の労働圏を確立したら、「はたらく自由」が手に入ると思っている。
だが、それが彼ら自身の労働条件をどれほど切り下げているか、そもそも労働意欲をどれほど損っているのか、当人たちはまだ気づいていない。
彼らが手に入れたのが実は「過労死する自由」かもしれないということに気づいていない。
目から鱗ではないですか?
システムを理解すると言うことに意識的ならないと、すぐにこの溝にはまってしまうそうである。
僕も落とし穴に落ちる可能性が高かった方だと思う。
社会に出ていない僕が、今すぐ何かを言うことはできないけれど、労働するという意識を問い直すことは、常にしていきたい。
NAISTに入る前に時々読んでいたものがある。
それはロボティクス講座の先輩、osamu-mさんのブログ。
osamuさんの計算機とプログラミングへの深い知識に圧倒され、
オレはこういうひとがいるところに進学するのだ、と考えてはワクワクしていた。
(生駒日記と並んで、NAISTの生活の参考にさせてもらったのは言うまでもない)
しかしそのosamuさんは昨年度で卒業されてしまい、
直接の面識がないまま僕はロボティクス講座に配属された。
そのosamuさんが今日研究室を訪問された。
はじめてお会いできて、嬉しかった。(あまりお話しできなかったけど)
どうやらこのブログも微妙にチェックされていたようだ(^_^;)
作ったばかりのmoo cardを渡すと「マニアだねえ」と言われたが、
あなたに言われても・・・(-_-;)
ブログというのはなぜか会ったことのない人にまで親近感を抱かせる。
サークルでブログポータルを運営していた頃、
ブログを見て入ってきた新入生が出てきたとき、それを確信した。
だから僕もブログの、開いている形態を大事にしたい。
どこにも行けない駄文を連ねていることは百も承知だ。
プログラムを公開するわけでもない。
ニュースへの的確なコメントをするわけでもない。
それでもいつか誰かがふらっと見て、
もしかすると僕の人生と交差することがあるかも知れない。
そういう可能性を捨てきれないからこそ、
僕はオープンに書くことにこだわる。
これは僕がSNSに消極的な理由でもあるなー。
osamuさんに会った話からなぜかブログ考になってしまった。
osamuさんの日記にトラックバックができなかったのが残念だ。
見ていてくれたらコメントでも着けてやってください。
"On Lisp"はそのうち挑戦したいと思っております。